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2752PC ハイ・ビート・オートマティック
マイクロメーター・レギュレーター付
ムーヴメント: Zenith 2752PC
ケースのサイズ 38 x 38 mm (竜頭を除く)
厚さ 11.8 mm (クリスタルと裏蓋を含む)
ステンレス・スティール無垢ケース
青色文字盤に立体バー・インデックス
4時30分にデイト表示
年式: 1970年頃
デッドストックとして購入した為、未使用品として
出品しております。
購入後は、ケース保管しております。
今回、画像にある同年代のエルプリメロにも使用されていた
ZENITH純正メッシュブレスとレザーベルト用のZENITH純正尾錠をセットで出品いたします。
いずれも、かなりレアなパーツかと思います。
※すり替え防止等の観点から、ご購入後の返品はお断りしております。予めご了承の上、入札お願い致します。
※購入後の質問はお答えしておりません。
何か気になる箇所等ございましたら、入札前にご質問ください。
クォーツ時計が使われるようになる直前の時代、機械式時計の技術が最高レベルに到達した1970年頃のスイス製ムーヴメント、ゼニス2752PCを搭載した高級腕時計。ゼニス2752PCは、ゼニス社がアメリカ資本に買収されてクォーツに移行する前に、自社の技術を結集して製作した最終世代のハイビート(高振動)・ムーヴメントで、同時期に開発された「エル・プリメロ」と並ぶ同社最後の名機です。
【天符の振動数と歩度の関係、本品のムーヴメント "ref. 2752PC" の位置付け】
上述したように、ひげぜんまいには振り子と共通する性質が多くあります。すなわち材質と太さが同じであれば、ひげぜんまいの振動数は長さで決まります。またひげぜんまいが振り子と同様の等時性を有するために、天符が回転の向きを切り替えて一往復するのに掛かる時間は、天符が大きく振れているときも小さく振れているときも、まったく同じです。これは主ぜんまいが巻き戻るにつれて輪列を流れる力が弱くなっても、時計の歩度(時間の進み具合)が一定に保たれることを意味します。
ところで一般に物の量を測定するとき、物差しの目盛や測定機器の分解能が細かいほど、より正確な測定が可能です。時計で時間を測る場合にも同じことが言えます。一定時間内に天符が振動する(往復する)回数が多ければ多いほど、より正確に時間を測定できます。
機械式時計の天符における振動数とは、一秒あたりの半周期の数のことです。もしも天符が一秒間に一往復すれば、2振動です。三往復すれば、六振動です。四往復すれば、八振動です。一秒間に八振動する天符の振動数は、一時間当たり 28,800振動となります。(8 x 60秒 x 60分 = 28,800) 28,800振動、あるいはそれ以上の振動数のことを「高振動」(ハイビート)と呼んでいます。
実際の時計の正確さは振動数のみによって決まるのではありませんが、ムーヴメントに特に不具合が無いかぎり、天符の振動数は時計の精度を決める最大の要因です。本品ゼニス 2752PCと同時期に製作されたエル・プリメロの天符は毎秒五往復し、一時間当たり 36,000振動の「スーパー・ハイビート」機として有名です。
ただし振動数が上がれば上がるほど良いかというと、そうとはかぎりません。振動数が上がると、部品の損耗も激しくなるからです。セイコーのエルニクスはひげぜんまい付の天符で調速する高振動、高精度の時計でしたが、クォーツ式に敗れて淘汰され、姿を消しました。部品の損耗の激しさが、大きな理由であろうと思います。(ただしエルニクスの場合、力の流れる方向が通常の機械式時計とは逆で、アンクルがガンギ車を動かしていましたから、この部分にかかる負荷が非常に大きいという特殊事情がありました。)
ゼニスの「エル・プリメロ」は、ぜんまい式時計の精度を限界まで高める試みでした。ゼニス社が部品の耐摩耗性を高め、烈しい動きに耐える潤滑油を開発して製作したエル・プリメロは、たしかに素晴らしいムーヴメントですが、実用向けというよりも、技術上の実験、時計メーカーの「腕試し」という意味合いが強いように思います。計時の精度と部品の強度のバランスがうまく取れた実用向きの時計という意味では、同社がエル・プリメロと同時期に開発した 2752PC(本品 毎時 28,800振動)のほうが優れています。
この時計はスイス、ゼニス社製17石オートマティック(自動巻)ムーヴメント、ref. 2752PCを搭載した男性用時計で、ヘアライン加工を施したダークブルーの文字盤に、1960~70年代の時計に定番のバー・インデックスを植字し、視認性に優れたシンプルな針を取り付けています。
文字盤上部に「モヴァード」(MOVADO) と「ゼニス」(ZENITH) のダブル・ネームが記され、ゼニス社の銀色の立体エンブレムが植字されています。文字盤の下半分には「オートマティック(AUTOMATIC 自動巻)」及び「スイス製」(SWISS MADE) と記されています。
四時半の位置にデイト表示(日付表示)の窓があります。デイト表示はクイック・セットと呼ばれる方式で、竜頭(りゅうず)を最大限に引き出して回すことにより、すばやく合わせることが可能です。
文字盤は時計が製作された当時のままで、途中で書き換えていないオリジナルですが、非常に良いコンディションです。白く塗られた秒針は、滑らかに動くスイープ運針です。
時計ケースはステンレス・スティール無垢で、裏蓋はネジ式です。裏蓋を外すと、ゼニス社のロゴ (ZENITH SWISS)、及び同社のエンブレムが刻印されています。
ゼニスのデイト表示付自動巻ムーヴメント、キャリバー 2572PCは、同じ振動数の17石手巻ムーヴメント、キャリバー 2572をベースにしています。デイト表示無しの手巻ムーヴメントが ref. 2572、デイト表示付の手巻ムーヴメントが ref. 2572C、デイト表示無しの自動巻ムーヴメントが ref. 2572P、デイト表示付の自動巻ムーヴメントが ref. 2572PCです。これら四機種の調速脱進機は共通ですので、振動数はいずれも同じで、毎時 28,800振動です。いずれの機種も設計上のパワーリザーヴは43時間です。
「17石」とは17個のルビーが部品として使われているという意味です。17個という数には必然性があり、「17石」は高い耐久性が必要な箇所のすべてにルビーを使用したハイ・ジュエル・ムーヴメント (high-jewel movement)、すなわち高品質のムーヴメントであることを示しています。
ゼニス2572系ムーヴメントの優れた特長として、マイクロメーター式の緩急針微調整機構を備えています。
緩急針を微調整するには様々な方式が考案されており、アンティークウォッチの場合、視覚的に美しく高級感のあるスワンネック緩急針が人気があります。しかしこの方式の場合、スワンネック部分、及び緩急針に力を加えるためのネジが細くて長いため、いずれも破損しやすいという難点があります。それに比べてゼニス2572系のマイクロメーター式微調整機構は破損しにくく、非常に細かい調整が可能で、緩急針付調速脱進機のなかでは最高級のものと言ってよいでしょう。